【ラ メゾン ドゥ グラシアニ 神戸北野】
に行ってきました。


100余年この土地で愛され続けた
「旧グラシアニ邸」。
その真っ白な洋館は、
非日常的で特別感のある雰囲気です✨

ミシュランガイド兵庫2016において、
昨年に引き続き1つ星を獲得しています✨

テーブルセッティングでは、
美しいステンドグラスのお皿が置かれていました。

お料理ですが、
神戸“北野”を表現するフランス料理のコースとして、
3部構成で表現されていましたので、
それに沿ってご紹介します💕


まず前半1部の前菜は、
《Innovation 革新》がテーマ。
新旧の街並み、
異文化が融合する街“北野”をイメージして、
古き良きものを大切にしながらも、
“新”の部分をイメージした
革新的(Innovation)な料理が次々と出ています。
なんと、
前菜として6種類!
目でも楽しませてくれます。


↑お楽しみの一皿。あら、下にも♪

↑シマ鯵のマリネとマイヤーレモン。
泡はバルサミコ酢の味、マイヤーレモンのソースが
酸味も苦味もあるのに美味しい!

↑フォアグラのソテー、パン・ペルデュ仕立て。
となりのたまねぎのアイスと合わせるとまた絶品。

↑本日の野菜料理は、初夏のよう。
器も素敵です。

↑ホワイトアスパラガスと桜海老。
ホワイトアスパラ自体も
何時間もかけて薄く味付けされていますが、
その周りに昆布だしの透明な膜が…!

↑竹田さんのトマトでガスパチョ。
写真に収めれませんでしたが、
ボトルに入った
透明になるまでこされたトマトジュースを
ワインのようにその場でコルクを抜き、
器に注がれます。
これがめちゃくちゃ美味しい。
普通の前菜とは違った
少しひねりのあるお料理の数々に
フレンチを食べなれている方も
存分に楽しめますし、
嗜好がこられているので
女性の反応もよさそうで、デートにぴったり。
つづいて2部メインのお魚とお料理のテーマは
《Tradition 伝統》。
北野の“旧”の部分を
伝統的(Tradition)な技法に基づいた
フランス料理で表現されていました。
フランス料理といえば、
食材の旨みを最大限に生かす火入れと、
その食材にあう“最高のソース”。
伝統的なスタイルで、
お魚料理1種類、
お肉料理を2種類、楽しみました。

↑白鷺サーモンのミ・キュイ。
サーモンの火入れがちょうどよくて
炙ったときの旨みと、
レアなとろみの両方あるような
絶妙さでした。

↑イタリア産仔ウサギ背肉のロースト。
ほのかにスパイスの香りがします。

↑三田和牛ランプ肉のロティ。
地元の和牛は王道に美味しくいただきました。


↑自家製パンは3種類、
バターも国産有塩と
外国産(忘れた…)無塩の2種類。
そして最後のデザートのテーマが、
《Impression印象》。
持論ですがフランス料理の最後のデザートは
そのコースそのものをズバリと表現してきます。
つまらないコースのときは、
絶対つまらないデザートです。
今回のコースは、
1部2部と革新的・伝統的をテーマに
とても印象的なコースだったので、
3部であるデザートのテーマが
記憶に残る印象的(Impression)な一皿というのは
とてもぴったり!
まず一品目は、新旧の融合を一皿に表したもの。

↑明日菜とヨーグルトのパルフェグラッセ
奥の瓶は、香りだけ楽しむもの。
ドライアイスと共に香りたつ
柑橘のいい香りが
デザートの素敵な演出に。
そして、最後を飾る渾身の一皿は
王道で芸術的なデザート。

↑フレッシュ苺とフランボワーズクリーム。
全体の感想として、
単に地元食材、旬の食材を生かした美味料理、
に留まらず
革新的、伝統的、印象的という3部構成を
しっかりと料理の中に表現しようと
考え追求しているコースのように感じました。
また、料理とのマリアージュでセレクトしてくれた
ワインのペアリングもとてもよかったです。
ボトルを頼まずグラスで楽しんだのですが、
常時10種類近くのグラスワインがあり、
ちょっとスパイスの効いたお料理には
スペイン産の太陽のようなワインを、
といったように
素敵なセレクトをしてくださいました。
もちろん、サービスも心地よいものでした。
異人館という非日常的な空間もあいまって、
神戸北野でしか味わえないこの街を表現した
「北野料理」。
フランス料理の中でも、
北野らしさが出ていて
とっても楽しめて満足です💖💖

クルミ